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ゆめのかけら

ついに岸くんの沼に落ちた。@ki_tuuu

誰よりも黒崎くんの言いなりになったのは

2/27に公開された映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」が異例のヒットを記録している。3/24には台湾での公開が決定し、公開1ヶ月後となる3/27には興行収入10億円を超えた(観客動員数は87万人超え)。同規模の実写作品としては異例であり、ここ1年では見られない数字をたたき出しているようだ。

また、配給会社となる「ショウゲート」では、実写化作品における興行収入10億円超えは本作が初めて、との事。なんだか凄い一大ムーブメントが巻き起こっているのではなかろうか。(文化通信は会員ではないと記事を閲覧する事が出来ず見出しのみで失礼)


そんな各界隈からのざわめきが聞こえてくるような本作で主演を務めたのが、我らがSexy Zone中島健人である。
映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」を観てきて、改めて中島健人に惚れ直したので、感想含め彼の本作にかけた頑張りや思いをまとめておく。
尚、いつもの如く、書き始めたら長文になってしまったので分割して記す。ネタバレも含まれるので、これから観に行かれる予定の方はご注意願いたい。
(なんだかとてもかっこよく偉そうな感じにまとめあげてしまいました…万一不本意な誤解を与えてしまっていたらすみません…健人くんがただただ大好きなだけですよおおおおお黒崎くん最高だったよおおおおおお!!!(落ち着いて))

 

誰よりも黒崎くんの言いなりになったのは


さて、そもそも”役者の頑張りや思い”というものは、作品を見て感想を話す上では別次元で存在するべきであり、大切なのは「その作品がいかに面白いか(受け入れられるか)」という事だと私は考えている。誰がどう頑張ったかなんて知ったこっちゃないし(いや、皆頑張っているに違いないからこそあえて知る必要はないと思っている)、そのドキュメンタリーな部分は切り離して作品と触れ合うべきだというのが持論だ。
では今回、中島健人が本作にかけた思い、または頑張りをなぜ記したいのか?と自分自身に問うた時、真っ先に浮かんだのは「私は中島健人のファンである」という事だった。なんともシンプルで単純な理由だった。上記に矛盾しているようだが、ファンである私はドキュメンタリーを求めてしまう。結果が伴うに越した事はないが、何事も頑張る過程を見るのが好きなのだ。彼のファンであるからこそ、その頑張りを記したい、その頑張りを1人でも多くの人に知ってもらいたい。お節介ながらも、彼の宣伝をしたい、というのが正直なところである。中島健人の頑張りをここに記す事で、中島健人ならびに「黒崎くんの言いなりになんてならない」に興味を持ってくれる人が現れてくれると嬉しい、そんな思いから、少し手間をかけてあれこれ引っ張りだしてまとめてみた。という事で、まずは彼の頑張りや作品にかけた意気込みを、雑誌のインタビューから抜粋して記していきたい。


はじめに、本作に挑み頑張るその姿を見てきて感じたのは、彼は”憑依系の俳優”である、という事である。全身全霊でその役に挑む為、一定期間の全てをその役として過ごす事になるようだった。それは自他共に(いや、本人は無自覚な様子)認めるほどである。思考・意識を、今回であれば彼が演じた「黒崎晴人」に寄り添う・すり合わせていくその姿は、まるで役に本体を乗っ取られていたようにも見受けられた。もちろん私なんかは、これまで生きてきて役を演じた事もなければ取り憑かれた事も(恐らく)ないので、役者としての仕事が舞い込んでくる度に例え短期間でもその役として生きようとする中島健人のその姿勢には大変に興味をそそられる。

「自分ではあまり自覚がないんだけど。俺ね、作品に入るたびにまわりからよく言われるの。「なんか、いつもとちがう」って。」

「俺が演じた黒崎晴人の”ドS”スイッチが入ってしまったのか、まわりから「冷たい」、「クール」、「テンションが低い」と、やたら言われた。このあいだもMYOJOスタッフさんから、「『黒崎くん~』中に撮影した2月号の表紙、健人くんだけ笑顔が少なかった」って言われて。」

「でも、さすがに「現場取材に行ったとき、いつもなら笑顔で声をかけてくるのに、スルーされた」と言われたときは、ちょっとショックだった。「俺、無意識にそんな失礼なことまでしちゃってるの?!」って。」

(MYOJO 2016年4月号 キミと暮らせたら。LIFE12~お仕事モード~)

ここで思い出されるのは、2015年の夏(「黒崎くん~」の撮影に入る前)に開催された彼のソロコンサート。そのステージ上にいたデロデロに甘いsweet変態ラブホリケンティー(本人が自分の事を"sweet変態"と称していて笑ってしまったので使わせてもらった)の姿だ。これでもかと言うほどの甘い表情に甘い歌声、照れ顔も大変愛らしくまさにアイドルといった姿をそこでは見せてくれていた。しかし、その後に行われた本作の撮影期間中はどうだっただろう。その欠片もない程の真っ黒っぷり。役を演じた影響が中島健人本体にも顕著に表れているように見受けられた。アイドル業の時でも寡黙となる。好む色も落ち着いた色。少し荒ぶる口調。それでも彼の育ちの良さや元々の優しい性格のおかげか、そこにアイドル的なスパイスが加えれられ、少しクールな中島健人、という印象を受けた。「黒崎くん~」撮影期間中に、テレビ等で見かけたアイドル業をこなすその姿は、黒崎晴人とは違う、でも我々に馴染みのある中島健人でもない、sweet変態でもない、でもきっと、これが今の中島健人なんだろう。そう考え腑に落ちた。任される仕事によって変幻自在に自分自身を彩る事が出来る中島健人が私は好きだ。

 

さて、そんな中島健人だが、本作で主演を務める事についてはこんな事を述べていた。

「映画はわざわざお金を払って見ていただくものじゃないですか。一般の方なら1800円払って映画を見る。数ある素晴らしい作品と同じ土俵に立たせていただける価値がぼくにあるからこそオファーしてくださってると思うんです。だから全身全霊で取り組むのは当然のことだと思います。」

(女性セブン 2016年2月10日発売号)

自分の価値がどうだとか謙遜しない言い方が珍しくも感じるが(普段こんな物言いはしないので少し驚いた)、1800円の価値をしかと受け止めた上で作品作りに挑むのがなんとも彼らしく感じた。主演が決まってそれを知らされて、もちろん喜び舞い上がったに違いない。しかしそれだけではなく、冷静になってどうすべきかと思考しその任された大役に挑もうと取り組む姿勢は、若干21歳にしてはあまりに大人びているのではないだろうか。いや、長年ジャニーズおよび芸能界で活動し苦労を重ねているからこその、この思考・発言なのかとも捉える事ができ、改めて仕事に対してはプロ意識を持たないとやっていけない世界にいるのだなと尊敬してしまう。

 

彼は、主演が決まってからクランクインまでの間、驚く事に共演者の過去作品をいくつか見て、共演者はどんな演技をする人なのか、事前にリサーチをしていたようだった。後にも記すが、彼は本作の仕事以外にも、アイドル業も学業も兼任しており、全国津々浦々、日々様々な仕事をこなしている。いくら主演だかといって、そしてその作品に全身全霊で取り掛かろうとするからと言って、何も共演者の過去作品まで見る必要はないのではないかと思うが、彼にはその必要があったようだ。共演者の演技を見て知る事で、自分自身のアプローチを確立させるために。そしてそれは、よりよい作品を作る為であるだろう。手を出せる所には手を出して、把握できる事は把握して、そうして挑んだ本作の撮影。地道で誠実な努力の結果掴めたヒットであると、彼のファンである私はつい思ってしまうのだ。

中島さん的にはこういう映画にしたいなと考えて、撮影に入る前に見直した恋愛映画などはありましたか?
「結構いろいろ観ましたね。作品的には同じ傾向のものだなと感じたのでドラマは『花より男子』のDVDをシーズン1も2も観ました。」
「小松さんがどういうお芝居をするのか知りたかったので『渇き。』と『近キョリ恋愛』も観ました。あと千葉くんが出ている『アオハライド』も観ましたね。」
「僕自身が女の子の理想になれる自信はなかったので、クランクイン前はすごくたくさんの恋愛映画を見ましたね。」
(spoon.2016年4月号)

これらはバレーの仕事をしていた時、地方のホテルにDVDを置いてもらって観ていたとか。合間の時間を使って次の仕事の準備を始めるこのような姿勢から、共演者と一緒に良い作品を作り上げようとする中島健人の意気込みを垣間見る事が出来る。


さて、傍観者とならず常に当事者として前のめり気味に挑んでいくその姿は、仕事に向き合う中島健人のひとつの特徴であるとも言えよう。本作に挑むにあたっても、原作を繰り返し読み、自分なりの黒崎晴人像を作り上げた上で、現場では話し合いに参加したり提案をしていたようである。それが結果、功を奏している事(実際に映画のワンシーンとして使われている事)がまた彼の凄い所である。驚く事にラストシーンは監督、中島健人小松菜奈の3人での共作(演者のアドリブ)となっていたようだが、肝心要のラストシーンにアドリブが求められた事、そしてそれがそのまま使われた事は、イコール彼がこの作品にどれ程の思いを抱き向き合い挑んでいたのか、その頑張りが評価された結果であるように感じた。

黒崎の役作りについて
「撮影をいったん中断して、監督とプロデューサー、あとはメイクさんなどの女性スタッフの方も総動員で、何がいいのかを1時間くらい話し合ったんです。やっぱり女性目線の物語だから、女性の意見を尊重したかったし、なるべくみんなに喜んでもらえるようにしたかった。」
(シネマスクエア Vol.82)

「劇中にはピアノを弾くシーンもあるので、演奏シーンはめっちゃ緊張しました!前日眠れなかったくらい(笑)。選曲にも僕が携わらせてもらったんです。2曲弾くんですけど、1曲はすごく黒崎っぽくて、もう1曲は”意外とマッチしてる”って思うような曲なので、楽しみにしていてほしいですね。」

(Cinema★Cinema No.61(TV LIFE首都圏版2016/2/25号別冊))

気に入っているシーンはどこですか?

「やっぱり僕は『ジムノペディ』を連弾で弾くシーンですかね。」
「じつは『ジムノペディ』は僕が月川監督に提案した曲なんです。昔から好きな曲で、きっと『黒崎くん~』に合うと思ったんですよね。」
「どうやって弾くかって考えたとき、由宇を後ろから抱きしめる直前ぐらいの距離で弾くのがいいと思ったんです。」
(spoon.2016年4月号)

「『黒崎くん~』のラストシーンの1分に関して言えば、監督、僕、小松さんの3人の共作だと思います。監督が長回しするのでふたりで自由演技をしてくださいって言われて、ちょっとヤバいなと思ってピンチだったんですけど、それこそその場の衝動であのシーンは演じましたね。」

「自分がもし黒崎という立場だったらどう動くかっていうのを、本当に本番と同時に勝負してみました。そうしたらあのシーンは一発OKだったんです。」
(spoon.2016年4月号)

 

ここまで読んでいただき、うーん中島健人はガツガツしてるなぁ、自信たっぷりだなぁと感じた人がいるだろうか。いや、実はそうではない…そうではないんだ…と、小さな声で良いので言わせていただきたい。インタビューを読むと、彼は自分自身の事を「臆病」で「不器用」で、ラブストーリーで女性が憧れている男性像に挑むのは「自信がない」と漏らしたりもするのだ。だからこそ「地道な努力を積み重ねる」。ラブホリ王子として名を広め、スタイルの良い身体に小顔で愛嬌のある顔、歌も踊りも上手で、明朗快活で頭もよく、どこに出しても恥ずかしくない(ファンフィルターかかってますすみません)。そんな彼が、実はとても繊細で、臆病で不器用だったりする。生放送の歌番組では緊張からか手先が震えていたりもする。仕事に対しては全身全霊だが、その全身全霊には決して「大きな声をあげて自分の意見を貫き通す」だとか「場の空気が読めず、その空気を壊すほどの自己中」では決してないのだ。ジャニーズ事務所に所属しているタレントは基本的に礼儀正しく真面目な子が多い印象だが、中島健人も例に漏れずそのうちの1人と言えるだろう。周りがいくら凄いね完璧だねと称しても、ストイックに仕事に励むその姿勢、そこに潜む信念のようなものがあるからこそ、絶えず努力を続けるのだろうと感じた。どんな仕事に対しても前向きに取り組み結果を掴みに行くようだが、その裏には実は臆病な自分が存在しており、だからこそ用意周到に準備をして挑むのだ。そんな中島健人の事を応援せずにいられるだろうか。

王子様のイメージがぴったりな中島さん。ラブストーリーは得意分野かと思いきや、本人の口からは「どう演じるか迷った」「プレッシャーがあった」と意外な言葉が。
(Cinema★Cinema No.61(TV LIFE首都圏版2016/2/25号別冊))

「コントロール願望は強いですね。何事もやっぱり把握していたいんです。見切り発車は好きではないんです。火事場の馬鹿力っていうのも、何も積み上げてないと出ないという考えなので、常にどこか余裕があった方がいいと思うんです。」
「まあでもコントロールにこだわるのは結構ビビりだからかもしれないですね。」

現実に現れる行動以前にかなり自分の中でシュミレーションすることも多そうですね。
「すごいシュミレーションしますね。先の手を読んでいるのは大事だと思うんです、この世界では。あまり衝動的に動いたりはしないんです。人と人との間で衝動的になることで壊れてしまうことって多いですから、地道に地道に物事を進めていくのが自分のやり方かなと思います。でも誰しもそうだと思うんですけど、あんまりそういう事をやっているという姿を見せたくないんです。そういう姿を見せないからこそ、表現や作品というものには価値があると思うので。」
(spoon.2016年4月号)

 

最後になるが、中島健人は常に目まぐるしいスピードで大量の仕事をこなしている。ツイッターに流れてくる情報を追うだけでもその仕事量を窺い知る事が出来るのだが、その量の多さには少し引いてしまう程である。「黒崎くん~」は、映画公開前、2夜に渡ってドラマ版が地上波で放送され、その後映画版が公開となった。このドラマ版・映画版の撮影は2015年10月~11月頃に行われたようだが(同作品の実写化決定報道(解禁)は2015年8月末頃)、まずは同期間に関連した仕事+αをざっと思い浮かぶ所から挙げてみたい。

  • FIVBワールドカップバレーボール(2015/8/22~9/23)大会スペシャルナビゲーターSexy Zone(佐藤、中島、菊池) 全試合前に応援パフォーマンス&副音声で出演⇒全国津々浦々&バレー関連のメディア露出
  • 12/16発売 Sexy Zone10thシングル「カラフルEyes」⇒撮影振り入れ諸々、関連するキャンペーン等々(11/18イベント有)
  • 11/16 Sexy Zoneデビュー4周年⇒関連してメディア露出増
  • 2015/12/11~2016/1/27(全73公演/ほぼ毎日)舞台「ジャニーズワールド」稽古
  • その他レギュラー的な仕事
  • 大学(カラアイイベント前には大学でスペイン語のテストを受けてきた模様)

ざっと見ても普通の人間では参ってしまうような仕事量である。本人も雑誌のインタビューにおいて以下のように漏らす事もあった。

「映画、舞台、ドラマが同時進行しているときもあって、今がこの4年間でもっとも激しいレベルの忙しさ。”嬉しい逼迫”じゃないですけど、正直、余裕があまりないんです。」

(With 2016年3月号)

仕事に加え、現役大学生でもある彼は、これまた真面目に(可能な範囲内で)大学にも通っているようだった。先日発売された「黒崎くん~」ドラマ版のメイキング映像の中では、撮影後に大学の課題をやらないと…と語る中島健人がいた。この子はいったいなんなのだろう。実は中島健人は何人かいて、今日は3号、明日は7号、という風に使い分けているのだろうか。いや、断じてない。中島健人は世界でただ一人である。そう、ついふざけて語りたくなってしまう程に、彼がこなしている仕事量は凄まじいのだ。そんな多忙な中でも、どれにも手を抜かず、更に本作に対してはより熱い情熱を注いで挑んだという事が雑誌インタビューから読み取る事ができた。

 

ここに記したのは彼の頑張りのほんの一部にすぎない。しかし、その一部を見ても、彼が誠心誠意向き合い挑んだ作品である事が窺い知れる。彼の頑張りが実を結び、各界隈をざわめかせているこの結果は称賛に価すると思っているし、私は改めて中島健人のファンでいる事を誇りに思う。

誰よりも黒崎くんの言いなりになったのは、主演を務めた中島健人 本人だろう。心も身体も黒崎くんと化した中島健人の頑張った結晶を、1人でも多くの人に目撃いただける事を切に願う。